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お知らせ

ダイバーシティ・ウィーク2024にて性格診断テストに関する展示を行いました!

多角的アプローチ

2024年12月23日 イベントレポート

202411251210日まで行われたソフィア・ダイバーシティウィークにて、学生職員考案の常設展示企画「アイデンティティは枠にあてはまるもの?本当の自分は何?」を6号館3階にて行いました当記事では、企画展示の様子と本推進室の企画意図をご紹介します

診断ツールを通じた自己認識と他者からの見え方(現状の問題の説明と企画説明) 

アイデンティティがテーマとして設定された今年度のソフィア・ダイバーシティ・ウィーク。現代では、性格診断ツールや占い、血液型診断などを用いて自分のアイデンティティを理解しようとする傾向が高まっています。しかし、その一方で、診断結果を絶対的な自己像として信じ込んでしまったり、他人をその結果だけで決めつけるといった問題も少なくありません。たとえば、「あなたは〇〇型だからこういう人だ」「この診断の結果だから自分はこういう性格だ」といった固定観念が生まれることで、個人の多様な側面が見過ごされてしまう危険性があります。 

本企画では、16Personalitiesを切り口に、性格診断による「自己認識の変化」について考える機会、そして自分のアイデンティティを見つめ直す機会の創出を試みました。上段のパネルでは、診断前後の「自己認識の変化」を「とてもそう思う」「ややそう思う」などの尺度でシールを貼ってもらい、下段では、診断結果に対する納得感や違和感、他者の評価とのズレなどについて付箋で意見を書けるスペースを用意しました。 

アイデンティティと深層のダイバーシティ(企画の成果) 

期間中、延べ700人の学生が参加して下さり、多くの人にアイデンティティについて考えてもらうきっかけとなりました。上段のパネルでは診断結果による自己認識の変化を強く感じている人から全く感じていない人まで幅広くいることがわかりました。下段のパネルでは、納得している「タイプを知れて安心」と共感する人もいれば、「性格16に区分できない」「時と場合によって変わる」と感じる人もいて、「16Personalities」、ひいては性格診断の面白さと難しさが浮かび上がりました。また、展示では16PersonalitiesMBTI診断の違いについても説明しました。16Personalities は、オンライン無料性格診断テストですが、MBTI診断は専門家の支援を受けながら自分についての洞察を深めていくものです。違いを知っている人は少なく、多くの学生が足を止めてくれている様子でした。 

「あなた」と「あなたの大切な人」を見失ってしまわないように推進室のメッセージ 

「診断結果にとらわれすぎず、自分自身や他人を決めつけない」 

性格診断ツールは、自己理解を深めたり、人との会話を広げたりするきっかけとして大変役立つものです。しかし、その結果がすべてではなく、一つの参考材料として柔軟に活用することが大切です。 

枠に囚われすぎず、あなたが今まで培ってきた価値観・得意なこと・苦手なこと・誇れることを見つけてみましょう。そして、友達・家族・先生…..一言では伝えきれないその人の魅力や、あなたがその人に今までしてもらったこと・その人と交わした言葉・過ごした時間を思い返してみましょう。すると、今まで見えなかった深層のダイバーシティが見えてくるはずです。 

(学生職員:相原)