ジェンダー
上智大学は、カトリック・イエズス会を設立母体として1913年に男子校として設立され、
1957年に男女共学校となりました。以来半世紀以上を経て、女子学生の比率は過半数を超え、
国内のみならず、海外で活躍する卒業生を数多く輩出していることも本学の特長となっています。
ジェンダーを問わず、全ての人が活躍できる公平でインクルーシブな環境の構築を目指します。
お知らせ
- 2024.11.13 イベント告知
- Sophia Diversity Week 2024 ダイバーシティ・ウィーク
- 2024.11.07 イベント告知
- ダイバーシティ・ウィーク2024にヘラルボニーがやって来る!
性別割合
※2024年5月1日時点
※小数点以下第一位は四捨五入しています
1913年の創立以来、初となる女性学長の就任
上智大学などを運営する学校法人上智学院は、2024年9月30日の理事会において、
総合人間科学部教育学科の杉村美紀教授を次期学長とすることを決定しました。
任期は、2025年4月1日から2029年3月31日までの4年間です。
1913年の大学創立以来、本学では初の女性学長の就任となります。
ジェンダー平等実現へのコミットメント
上智大学 男女共同参画宣言
1999年に成立した男女共同参画社会基本法は、男女共同参画社会の実現を「21世紀に我が国社会を決定する最重要課題」と位置づけています。この法律のもとではすべての人が、性別にかかわらず個性と能力を十分に発揮して活躍し、あらゆる分野において対等に参画する機会が確保される社会を実現することが求められています。
上智大学は、キリスト教精神を基底とし、真実と価値を求めて人間形成につとめ、文化の発展と人類の福祉に寄与することを目的として、1913年に設立されました。設立時は男子校としてスタートしましたが、1958年には男女共学となり、爾来、地球を舞台として様々な分野で活躍する国際人を育成してきました。卒業生が、国内はもとより、国際社会においても高く評価されていることは、大学が飛躍的に発展していく原動力となっております。
上智大学は、世界中から多様な人材が集う、グローバル化社会にふさわしい教育・研究環境を整備するとともに、「他者のために他者とともに」というキリスト教的価値観に基づく教育精神を踏まえ、全人教育を土台に、貧困と平和構築の問題に関わる「社会的なチャレンジ」、持続的発展と環境の問題に関わる「エコロジカルなチャレンジ」、自分の人生を自らが選び取れるよう必要な資質と力量を育む教育の問題に関わる「文化的なチャレンジ」、人間性と生き方そのものの問題に関わる「倫理的なチャレンジ」を柱に、更なる大学の発展を目指します。
以上のような特長を活かしたうえで、上智大学は、男女共同参画社会の形成における社会的責任を自覚し、個人がその個性と能力を十分に発揮できる社会の実現のために主体的役割を果たすことを宣言します。また、上智学院および上智学院が設置する学校においても同様の方針を推進いたします。
<基本方針>
- 男女共同参画の視点に立った教育・研究組織及び就業体制の確立
- 教育・研究及び就業と家庭生活の両立支援
- 学生・教職員に対して、男女共同参画に関する啓発活動の推進
- 大学運営の意思決定における男女共同参画の実現
2011年1月 上智大学長
上智大学は30% Club Japan大学グループの一員として、教育、研究、社会貢献の各分野でジェンダーダイバーシティの実現に向けた教育や啓発活動を推進しています。
この度、本学の曄道学長を含む9大学のトップが「多様性ある大学運営」に向けた具体的な目標を明言し、その実現への道筋を示すコミットメントを発表しました。各大学を率いるリーダーたちが自らの志を社会に広く伝えることで、多くの人々がエンパワメントを感じ、日本や世界のジェンダー平等に対する貢献が期待されます。
教育
上智で学べるジェンダー関連科目一例
- ジェンダーと法法学部法律学科
羽生香織教授 - 心理学の理論を通して、特権集団(特権集団のカテゴリーには、人種・民族、ジェンダー、性的指向、性自認、社会階級、学歴、年齢、など)の心理的特徴やアイデンティティの社会化のプロセスを学びながら、自分自身の生い立ちを含めて振り返り、自己の立場性と向き合います。また、多様なアイデンティティの持つゲストスピーカーに来てもらい、どのように自分自身の特権について考え、向き合ってきたか、そして、マイノリティの場合、どのように特権がなかったか、また特権の持つ人と接する上でどのような要望があるか、など生の声を聞く機会を設けています。
- 立場の心理学外国語学部英語学科
出口真紀子教授 - 現代社会におけるジェンダー不平等や性差別の問題について、法学の観点からアプローチします。具体的には、基本的人権と両性の平等、男女採用格差やセクハラなど職場での性差別、選択的夫婦別姓や婚外子、同性婚などの家族のあり方、年金、女性活躍政策、DVやストーカーなどの性暴力、女性の政治参画、国際社会でのジェンダー政策などについて扱い、国際動向を踏まえて日本法における到達点や課題を明らかにしていきます。
- ジェンダーの社会学総合人間科学部社会学科
石井由香理准教授 - 社会学は、様々な関心を持った人を受け入れられる学問ですが、何らかのマイノリティ性を有する人が求める学びであるとも言えそうです。
女性性や男性性のイメージはどのように理解され再生産されてきたのか、抵抗の運動にはどのようなものがあったのか、なぜ今日においてもジェンダー・ギャップはあり続けるのか、また、制度が不平等や格差とどう結びついているのかを学びます。
中高生向け
※2024年5月1日時点
ロールモデルの提示
「ソフィアのダイバーシティ」と題して、多角的な視点にテーマを広げ、本学学生、教職員、卒業生の中からロールモデルを提案しています。
2022年度に当室で発刊したロールモデル集Ⅻでは「上智の女性リーダーシップ」を取り上げています。
在学生に向けて
大学生活における悩みや様々な問題について、「なんでも相談窓口」にて相談を受け付けています。
相談内容により、問題解決へ向けてのアドバイスや、学内外の適切な相談施設等のご紹介をします。
何かお困りの時や、どこで相談したらいいのか分からない時は、お気軽にお問い合わせください。
詳細はWeb Piloti「学生相談の総合案内」をご覧ください。