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お知らせ

ダイバーシティ・ウィーク2024にヘラルボニーがやって来る!

多角的アプローチ

2024年11月7日 イベント告知

今年度のダイバーシティ・ウィークでは、現在日本のみならず世界にも注目されている株式会社ヘラルボニー(以下、「ヘラルボニー」)によるボードゲーム型ワークショップを開催いたします。
本イベントは、ヘラルボニーが組織のDE&I(ダイバーシティ・エクイティティ・インクルージョン)を促進するため、独自に開発したダイバーセッション・プログラムの一部で、多様な人と人との関わりの中で自身の行動や考えを見つめ、「ちがい」への理解を深めることができます。

今回は、ワークショップ開催に先駆けてヘラルボニーと本プログラム導入に至った経緯などをご紹介します。

ヘラルボニーってどんな会社?

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ異彩作家とともに、新しい文化をつくる企業です。 国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。

支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。

アートを纏い社会に変革をもたらすブランド「HERALBONY」のほか、商品や空間の企画プロデュース、取り組みを正しく届けるクリエイティブ制作や社員研修プログラムなどを通じて企業のDE&I推進に伴走するアカウント事業、あたらしい”常識”に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営を行うアート事業など、多角的に事業を展開。
さまざまな形で「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。

ヘラルボニーと企業の共創

“福祉”ではなく、新たな文化を作る株式会社として挑戦を続けているヘラルボニー、実は普段の生活でも関わる多くの企業と共創を実現しています。

ヘラルボニーの契約作家は“異彩作家”とも呼ばれ、彼らのアートデザインは様々な企業で採用されています。ここでは、その一部をご紹介します。

  • 丸井グループ
    エポスカード券面デザイン
  • 日本航空
    エコノミークラス機内食容器のスリーブ(紙帯)、ファーストクラス及びビジネスクラスのアメニティポーチデザイン
  • パイロットコーポレーション
    フリクションボールノックゾーン(グラフィックデザイン)

また空間デザインでは、今年8月アサヒビールと協働し、ビールを楽しみながらアート作品に没入する『飲めるアート展』を開催しました。

これほどまでに多くの企業と共創しているのは、アートに込められた作家の思いや作品から溢れ出る生き様が触れる者の心を動かすだけでなく、ヘラルボニーの挑戦を恐れない姿勢や社会を見極める力が人々を魅了しているからではないでしょうか。

なぜこのワークショップが上智で開かれることになったの?

今回の体験型ワークショップは、当室職員の一声から始まりました。

本ワークショップを企画した職員、実は日本航空の社員でもあります。 上智大学と日本航空は2022年に連携協定を結んでおり、当職員も人事交流の一環として 本学院に出向しダイバーシティ及びサステナビリティの推進業務にあたっています。

この職員が、以前からヘラルボニーの取り組みをもっと多くの若者に知ってもらいたいと考えていたことから、本企画の開催に至りました。

今回は、この企画を提案した職員に話を聞きました。

なぜヘラルボニーさんに注目したのですか?
職員:JALの社内ベンチャーチーム「W-PIT」に所属する客室乗務員が、ヘラルボニーを通して障がいのある作家の作品に魅了されたこと、そして、ヘラルボニーの「普通じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。」という思想に心から共感したことをきっかけに、ヘラルボニーさんと日本航空の共創が始まりました。
2022年1月から3月にかけ、青森県の三沢空港を美術館に見立て、空港内でのアートラッピングの実施や飛行機の廃材を利用した作品の展示などを行ったのですが、この企画が実施されることを聞いた当初から、ヘラルボニーさんの取り組みに魅力を感じていました。

その後、機内食容器のスリーブなどに異彩作家さんのデザインが採用されることとなり、更にヘラルボニーさんを知っていく中で、彼らのアートが持つインパクトはもちろん、ヘラルボニーさんの企業理念やダイバーシティへの考え方に何度も心を動かされたんです。
ヘラルボニーの掲げるミッション通り、“障害のイメージ”が大きく変わりました。

なぜヘラルボニーさんのプログラムだったんですか?
職員:上智大学でダイバーシティ推進に携わるようになり、ダイバーシティへの関心が高いここ上智大学でも新たな気づきを得てもらいたい、ヘラルボニーさんに“障害のイメージをひっくり返してほしい”、と思っていました。

そんな時に、ヘラルボニーさんが「ダイバーセッション・プログラム」を開催していることを知りました。
もともとは、組織のDE&I促進に向けて開発され、約6時間~数日間にかけて行われるそうなのですが、その一部に今回のボードゲーム型ワークショップがありました。
プログラムの紹介動画を拝見したり、実際に当室の職員で体験させていただいたところ、本当に驚くような気づきがあり大変充実したものだったので、是非上智の学生にこのワークショップだけでも体験してもらおう!ということになりました。

このワークショップに興味を持っている方々に一言!
職員:約3時間という時間の中で、きっと何度も自分の行動や考えにハッとなる瞬間があると思います。このワークショップを通して、そんな気付きや経験を持ち帰っていただき、日常の生活にも取り入れていただければ嬉しいです。

~ワークショップ詳細~
「ヘラルボニー協力企画 体験型ワークショップ」

日時 11月27日(水)15:25~19:00
場所 9-057C
講師 菊永ふみ様(株式会社ヘラルボニー社員)

※文字情報保障あり(一部手話を使ってワークショップを進行します)
EIProにて事前申込が必要です(下記のリンクからお申込みください)

https://eipro.jp/sophia/events/view/DS20241127

必要な持ち物等はありません。お気軽にご参加ください!

ポスター【PDF 3.72MB】