理念/コミットメント
上智大学 DEI&B(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン&ビロンギング)推進宣言
上智大学は、キリスト教ヒューマニズムに基づく人間教育を行っており、学生・教職員それぞれが基本的人権を尊重し、人格の尊厳を認め合い、責任ある行動と謙虚な心構えをもって、世界の発展に奉仕する者となることを目指してきました。今後も、「他者のために、他者とともに(For Others, With Others)」という確固たる教育精神を指標として、必要かつ合理的な取り組みを通じ、誰もが活躍の機会を得られる社会、互いを認め合いながら共に生きる社会の実現へ向けて行動していきます。
2025年8月
上智大学学長 杉村美紀
1.ダイバーシティ(多様性)
上智大学は、人種・民族、国籍、言語、年齢、性別、セクシュアリティ、宗教、身体的特性などの相違によって相手の尊厳を傷つける行為や差別を許容しません。また、経験、価値観、考え方など、各人の持つ多様性が尊重される場であり続けます。
2.エクイティ※1(公正性)
上智大学は、構成員に対して、さまざまな情報や機会へのアクセスを可能にし、その能力を最大限に発揮できる場となることを目指します。また、教育・研究・就労等において差別的な社会構造の是正に取り組みます。
3.インクルージョン(包摂性)
上智大学は、構成員一人ひとりの声に耳を傾け、心理的安全性を担保しながら、さまざまな価値を共創し、共生・共存できる場となることを目指します。そして、包摂性のある社会形成に貢献する人を本学から輩出していくことに努めると同時に、こうした想いを同じくする人々とともに、共生社会の実現に貢献します。
4.ビロンギング※2(帰属感)
上智大学は、すべての構成員が尊重され、心理的な安心感や受容感をもって本学に帰属することができ、臆することなく自らの考えや懸念を表明できる場となることを目指します。また、それによって個の潜在能力を最大限に引き出し、新たな価値創造につなげる組織であり続けます。
- ※1
- エクイティ(公正)は個々の差異や状況に応じて提供するリソースを調整し、すべての人が同じ機会や環境を得られるようにすることです。一方、イクオリティ(平等)はすべての人に同じリソースを提供することを指しますが、それが機能するのはスタート地点が同じ場合に限られます。
- ※2
- ビロンギング(帰属感)とは、一人ひとりが所属している場に対して、「帰属意識」や「自分の居場所がここにある」と安心感を得られている状態を指します。